ナゼ太郎の部屋

マスコットのナゼ太郎がSUMITAの裏の裏まで徹底取材

ナゼ太郎博士の光学ガラス入門講座

第2回 光学ガラスは普通のガラスとどこが違うの?

  • マトちゃん
    博士、前回の続きを早く教えて!
    光学ガラスと普通のガラスの違いだよ。
  • ナゼ太郎
    じゃあ早速始めよう。
    マトちゃん、カメラのレンズには、何が必要だと思うかな?
  • マトちゃん
    え。ちょっと難しいな・・・
    レンズはピカピカできれいだから・・・傷やゴミが入っていないこと。
    あ!あとボク愛用のコップには、空気の泡が入っていて、それがお気に入りなんだけど、 レンズだったらそういうのもダメだよね?
  • ナゼ太郎
    うん。その通り。 レンズを作るには、透明度の高いガラスが必要なんだ。
  • マトちゃん
    ちょっと待って博士、ガラスが透明なのは当たり前じゃない。
    そこの窓ガラスだって透明だよ?
  • ナゼ太郎
    そうだね。
    でもよーく見ると、不純物が色々入っているんだよ。
    光学ガラスは、厚さが100メートルでも光を透さないといけないんだ。
    普通のガラスだったら不純物のせいで濁ってしまうよ。
  • マトちゃん
    厚さ100メートル!? 100センチじゃなくて100メートル?
    それはすごいや。
    じゃあ、透明度の高いガラスってどうやって作るの?
  • ナゼ太郎
    ガラスは、珪石や珪砂という、鉱山から掘り出される石や砂が主原料なんだ。
    石といっても、見た目はガラスっぽい感じなんだけどね。
    でもそれだけじゃガラスにならないから、他にも色々な原料を混ぜるんだよ。
  • マトちゃん
    へー! ガラスは鉱物からできるんだ。なんか意外だな。
  • ナゼ太郎
    そう。原料にも色々あって、不純物の多いものと少ないものがあるんだ。
    不純物の多い材料からできるガラスは、もちろん不純物が多い。
    逆に不純物の少ない材料からできるガラスは、不純物が少なくて、 透明度の高いガラスになるんだ。
    不純物の少ない材料は、その分高価だけどね。
  • マトちゃん
    光学ガラスは、原料から普通のガラスとは違うんだね。。
  • ナゼ太郎
    うん。
    それにさっきマトちゃんが言ったように、空気の泡や傷なんかも入っていてはいけない。
    お砂糖を入れてよく混ぜなかったコーヒーが、甘いところと苦いところにわかれてしまうように、成分が場所によってバラついてしまってもいけないから、 注意深く作らなくてはいけないんだよ。
  • マトちゃん
    光学ガラスを作るのは大変なんだね!
  • ナゼ太郎
    そうだよ。マトちゃんはいい生徒さんだな。
    次は、光学ガラスの作り方をもう少し詳しく紹介しよう。
  • マトちゃん
    やったー!