マスコットのナゼ太郎がSUMITAの裏の裏まで徹底取材
光ファイバーは、光や映像を運ぶガラスの芯(コアー)と、 それを覆うガラス(クラッド)で作られた、二重構造の長い繊維状のガラスです。 端から入った光や映像は、コアーの部分を通り、端まで届きます。 直径は細いもので、髪の太さの半分程度しかありません。 そのため原料は、光学ガラスの原料と同じ物が使われますが、 レンズ用よりさらに不純物の少ないものを使用します。
光ファイバーの製造工程は「紡糸」と言い、まさに糸をつむぐようにつくります。 坩堝(るつぼ)を二重構造にし、内側の坩堝にコアーとなるガラス、 外側の坩堝にクラッドとなるガラスを入れ、熔かします。 熔けた2種類のガラスは、坩堝の底の穴から同時に引き出され、1本の光ファイバーになります。
紡糸された光ファイバーは、数10本~数100本づつ束ね、 樹脂などで被覆され、電線のようになります。 SUMITAでは、1本の直径が30μm(髪の太さの半分程度)から紡糸でき 月産では50万km(地球12周半程度)を製造することができます。