非球面/特殊レンズ
ガラスモールドレンズ

ガラスモールドレンズ

ガラスモールド成形は、高精度に加工した金型にガラス材料(プリフォーム)を入れて、加熱しプレスする工法です

ガラスモールドレンズの特徴

ガラスモールド成形はガラス研磨加工と比べて、非球面や複雑な形状のレンズ製造に適しており、独自のレンズ形状の検討が可能です。
また、高精度で効率的な量産が可能です。
ガラスモールド成形は、光学性能が要求されるカメラレンズや、各種光学機器において重要な役割を果たしています。

プラスチックレンズとガラスモールドレンズの比較

光学プラスチックは低温でモールド加工が可能であり、小型のカメラユニットや読み取りセンサー用のレンズに広く用いられています。これらの用途では、小径で非球面のレンズが求められ、プラスチックは加工が容易でコストも低いため広く利用されています。
一方、耐熱性、光学恒数の安定性やバリエーション等が求められる用途ではガラスレンズが多く使われています。特にカメラレンズなどには、ガラスモールドで加工された非球面レンズが複数枚使用されるものがあります。

ガラスモールドレンズの工程

ガラスモールドレンズの工程

住田光学ガラスならではの強み

  1. ① ガラスモールドレンズ材料の開発技術
    住田光学ガラスでは1980年代からモールド成形用光学ガラスの開発を行っています。
    ガラスモールド成形を行う際、ガラスを軟化させるために高温にする必要がありますが温度が高いと金型がすぐに劣化して使えなくなってしまいます。
    そのため、住田光学ガラスのモールド成形用光学ガラスは通常の光学ガラスと比べ、ガラス転移点が低い光学ガラス材料となっています。これまで50種類以上の材料を開発し、現在も新たな材料の開発を日々行っています。

  2. ② 熔融成形技術(ゴブプリフォーム)
    ガラスモールドを行う際に金型に投入する材料を一般に「プリフォーム」と呼んでいます。最終レンズ形状に近い形やボール、板形状などに研磨加工された「研磨プリフォーム」が一般的にプリフォームとして使用されます。
    住田光学ガラスではさらにガラス熔融状態から直接プリフォームを作る「ゴブプリフォーム」の提案が可能です。切削・研磨不要になるため、ガラスのロスが少なくなります。

住田光学ガラスのガラスモールドレンズは、
お客様の用途に合わせた材料、加工提案をいたします。
光学設計から検討可能ですのでお気軽にご相談ください。